寒暖差疲労ってなに?

「寒暖差疲労」をご存知でしょうか?

文字通り「気温の落差によって身体が疲れてしまう

現象を指す言葉です。

また、「寒暖差に順応しにくい体質」を表す

言葉として使われるケースも増えてきました。

花粉の飛散量が1年で最も多くなる春、

特に3月は、「花冷え」「凍返る」「冴え返る」といった

季語が示すとおりに、

陽気と寒気が入り乱れる時期でもあります。

 

冬のあいだは外気温のきびしい寒さと、

空調で整えられた暖かい室温とを

行き来しつつ暮らしてきましたよね。

その落差による寒暖差疲労はいつのまにか

蓄積しているものです。

平均気温が上昇してくると、

からだの自然な反応として、徐々に

こわばりが解けて開放的になっていきます。

そうして油断したところに思いがけず寒気が戻り、

また暖かくなっては寒くなり、

次に暖かくなる時には以前より気温が上昇している

といった具合で、緊張と解放を繰り返す身体

よりいっそう寒暖差疲労をため込んでしまうわけです。

 

回復力が高い若年層のかたがたでさえ、

寒暖差疲労によってさまざまな体調不良を起こします。

体力が低下し始める年代以降のみなさまは、

より一層警戒しなくてはなりません。

蓄積した寒暖差疲労は健康寿命をも損なう恐れがあります。

健康寿命を延ばすためにも、今あなたのからだが

どれくらい寒暖差による影響を受けているのか

チェックしてみませんか。

 

【寒暖差疲労チェックリスト】

□夏も冬も苦手

□肩こりがとれない

□首筋がこっている

□腰痛が気になる

□慢性的な頭痛がある

□めまいを感じるようになった

□冷え性である

□暖かいところでも手足がずっと冷たい

□むくみやすい

□顔がほてりやすい

□疲れが取れない

□寝つきが悪い

□寝起きが悪い

□不眠

□耳鳴り

□食欲不振

□便秘

□下痢

□理由もなく憂鬱な気分が続く

□集中できない

□やる気が出ない

 

いかがでしたか?

該当項目が多い場合は

寒暖差の影響を強く受けている証拠です。

では次に、その影響がどれくらい深刻なのか

考える法則をご紹介します。

 

寒暖差疲労のダメージ度合

チェックリストであなたが寒暖差疲労しているか

どうかは判断できたはずです。

次に考えるべきは、あなたが寒暖差疲労によって

どれくらいダメージを負っているのかです。

この点については症状のひとつを

ピックアップしてダメージ度合を測る考え方を

解説しますので、ご参考になさってください。

 

□冷え性である

この項目に注目してみましょう。

冷え性の症状が軽度の場合、自覚がないケースが

少なくありません。

まだ病気には発展していないものの、

将来的なリスクが現実的になりつつある段階でも

あるかもしれません。

冷え性中等度前期

手足の冷たさを自覚でき、冬にしもやけができたり、

冷えのせいで寝つきが悪くなったり、

顔色の悪さをひとから指摘されたり、

肌荒れしがちになったりというのが、

中等度に差し掛かろうとする冷え性の特徴です。

冷え性中等度後期

次の段階では内蔵機能に影響が出始めます。

なんとなく心の余裕を感じられなくなり、

便秘がちになり、心と肉体のコントロールが

不調になっていきます。

冷え性高度前期

さらに症状が進むと、平熱にまで変化が出てきます。

それまで36度台が平熱だったとしたら、

そこまで体温が上がらなくなり、

手よりお腹が冷えるようになったり、

風邪をひきやすくなったり、

下痢と便秘を繰り返すようになったり、

とにかく疲れやすくなったりします。

早急に対策すべき段階です。

冷え性高度後期

もっと深刻な冷え性になると、

夏でも外気温に関係なく体温が上がらず、

常に冷えを感じるようになります。

運動しようにも体力が持たず、

食欲もなく、いつでも疲れていて、

眠って癒そうにも熟睡できず、

頻繁に目が覚めてしまうようになります。

平均体温は35℃台、

がんなど深刻な病気になりやすい条件の完成です。

 

「冷え性」以外の症状項目に関しても、

このように進行度合いを分析してみれば、

あなたの寒暖差疲労がどの程度なのか

判断できるかと思います。

 

この時期何となく疲れるな~

疲れやすい…と感じていたら

そのまま何となくを過ごさず!!

身体に合わせできるケアを考えたいですね。