身体がよろこぶ温泉の選び方
日本は世界に誇る名湯の国です。
国土の約75%を火山地・丘陵が占めます。
火山の数だけ温泉も保有するわけですが、
その効果はまちまちですし、
体質によって合う、合わないがあります。
冬から春に向かう2月、気温が乱高下しながら
本格的な春に向かう3月、春霞の4月は
体調を崩しがちな時期ですよね。
新型コロナウィルス感染症への警戒感から
ストレスをため込んでいる方も
いらっしゃることでしょう。
そんな“あなた”には、
今こそ湯治が必要です!
“あなた”の身体がよろこぶ温泉の選び方、
ご紹介したいと思います。
湯治とは…
湯治は日本古来の健康法で、
1週間以上温泉地に滞留して
温泉療養を行うことです。
入浴法はさまざまで、石風呂と呼ばれる
サウナのようなタイプもあります。
なお、自然に湧き出した温泉だけでなく、
人工温泉や、人工的に調合された薬湯などでの
入浴もまた「湯治」の一種です。
日本には無数の温泉が存在します。
観光地として整備されているところから、
大自然のなか、自分で穴を掘らなければ
お目にかかれない、まさしく「秘湯」と
呼ぶべき温泉も少なくありません。
しかし、特別な成分を多く含んでいて
効能が高い温泉でも、人によっては
皮膚トラブルの原因になったり、
逆に健康を損なう結果になったりします。
大切なのは、“あなた”の身体が求める温泉を
選ぶことなのではないでしょうか。
温泉を選ぶポイント1、泉質と効能
温泉の泉質と効能が最重要ポイントです。
日本には約3000もの温泉があります。
温泉ごとに効能が異なりますから、
健康面でのお悩みに合った泉質と効能の
温泉地をまずはピックアップしましょう。
温泉を選ぶポイント2、お湯の供給方式
お湯の供給方式にも注意が必要です。
基本的な種類は「かけ流し」と「循環式」
の2種類で、「かけ流し」は
常に新しいお湯が供給されている形式のことです。
「循環式」は新しいお湯を加えつつ
回収したお湯もリサイクルしているため、
鮮度の面で「かけ流し」より劣ります。
温泉を選ぶポイント3、湯量
傾向として、温泉に含まれる
薬効成分は湯量が多いほど薄く、
少ないほど濃くなります。
高い効能に期待したい方は湯量にも注目してみては?
温泉を選ぶポイント4、感染対策(秘湯、穴場)
昨今は新型コロナウィルス感染症のリスクを
どこに行くにも考慮する必要がありますよね。
宿泊施設も宿泊施設の浴場もなかなか
利用する気になれない、そういう方には、
いわゆる秘湯がおすすめです。
山を登って自分で穴を掘り、
自分だけの露天風呂に入るような
「穴場」ならソーシャルディスタンスも
気にせず楽しめるでしょう。
近年、自然破壊を懸念する声が高まっていますが、
狭小な国土に対して日本ではなんと
67%もの土地が森林として登録されています。
ただし、これは人工林を含んだ数字です。
高度経済成長期に大量の木材が消費され、
天然林の多くが失われました。
現存する森林のうち、北海道ではおよそ4分の1が、
青森県では3分の1が、岩手県では2分の1近くが
人工林です。
本来の豊かな自然環境をすそ野に抱く山々は、
実はそれほど多くなかったりします。
温泉は大地をゆりかごにはぐくまれた
火山の恵みが湧きだしたものですよね。
つまり、いったん自然環境が
壊れてしまった土地よりも、本来の環境が
守られてきた土地のほうが、
より効能の高い温泉を得られると考えられます。
【人気の温泉】大地の力を秘めた温泉
大自然の力を実感できる温泉としては、
山梨県甲斐市の天然ラジウム系温泉が人気です。
直近の泉質調査によると、
陽イオン、陰イオン、非解離成分、
溶存ガス成分のいずれも豊富な
「含硫黄―ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉」
でした。効能としては、
糖尿病、じんましん、自律神経失調症、リウマチ、
高血圧症、気管支炎、喘息、胃腸疾患、腹痛、
痛風などの改善や、女性にうれしい美肌効果も
期待できるのだとか。
アンチエイジング業界で注目の成分、
水素イオン濃度もかなりのもので、
「万病に効く驚異の秘泉」とまで言われています。
【人気の温泉】東北地方の歴史ある温泉
開湯から1200年の歴史を誇る
肘折温泉郷の泉質は
「ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉」です。
昔から切り傷、やけど、リウマチ、骨折、胃腸病、
皮膚病、虚弱体質や過労などを癒すために
多くの人々が訪れてきたそうです。
婦人病にも聞くと言われており、
妊活女性からも支持されています。
こちらの温泉は炎症を鎮める効果が非常に高く、
飲用では痛風や膀胱炎、糖尿病などの
改元にも期待できるとのことです。
身体の不調は人それぞれ。
温泉はその方の不調を癒す効果が
あるとされ、温泉好きは多いかと思います。
また例として、人気の温泉地2か所も
ご紹介いたしました。
今はなかなか行けにくい温泉、
かもしれませんが落ち着いたら
有名な温泉地へということだけでなく、
どんな泉質なのかなども踏まえて
温泉へ行かれてみるのも良いのではないでしょうか🎵