コロナ禍で衛生意識は高くなったのか?
2023年5月8日より新型コロナウイルス感染症は
5類感染症へ引き下げになり、
取り扱いが大きく変わりましたね。
政府機関による新型コロナウイルス感染症の
感染者数および重傷者数、ならびに
死者数の全数把握が行われなくなり、
特定の医療機関による定点把握のみが
公表されるようになっています。
また、予防や治療の取り組みについても、
政府はもはや個人に関与しません。
新型コロナウイルスが弱毒化しつつある
という説もありますよね。
ところが、感染リスクそのものは
以前より確実に高まっていて、
新型コロナウイルス感染症による死者も
継続して発生し続けています。
コロナ禍は日本人の衛生意識を
前進させたといわれていますが…果たして。
2023年1月に民間団体によって行われた
「衛生意識に関する意識・行動調査」の結果、
外出の機会を減らしたり、手指の洗浄や消毒を
習慣化したりと、多くの方が一定の感染予防行動を
とっている様子がうかがえます。
しかし、その一方で、
「手指の消毒」「うがい」
「手洗い」「マスク着用」
など、一部の感染予防対策の頻度は
約2割減少したようです。
自分が新型コロナウイルス感染症に
罹患した場合、積極的に公表するとした
割合も低く、危機感が薄まっている
のではないかと指摘する声も
上がるようになりました。
5類感染症って何があるの?
新型コロナウイルス感染症が
新たに分類されるようになった
5類感染症について、少しご紹介して
おきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症以外に
5類とされている中でとりわけ有名な病気が
「後天性免疫不全症候群(HIV/AID)」です。
そのほかにも、
「ウイルス性肝炎」「急性脳炎」
「クロイツフェルト・ヤコブ病」……狂牛病
といったほうが分かりやすいかもしれません。
「劇症型溶結性レンサ球菌感染症」「梅毒」
「破傷風」「風疹」「先天性風疹症候群(CRS)」
などが名を連ねています。
新型コロナウイルス感染症が危険性の高い
感染症だという認識は変わらないのです。
どこまでやる?家庭の感染症対策
- ご家庭の感染対策・基本
1・ウイルスを家に持ち込まない
2・持ち込んでしまったウイルスを感染させない
3・感染を広げない
4・免疫力を高める
さらに、もしもの時にも生還率を高めるために、
免疫力も高めておくべきではないでしょうか。
家庭内のウイルス対策・除菌・殺菌編
具体的な対策として、帰宅してからすぐに行う
新型コロナウイルスの除菌・殺菌方法
について解説いたします。
家の中を「清潔」「不潔」でゾーニングする
参考となるのは医療現場で用いられている
「無菌操作」です。
外出から帰宅したばかりの方は、
皮膚、衣服、持ち物にウイルスが
付着しているものと考えます。
家の中のここから先は絶対に
ウイルスを持ち込まない、
という線引きを行うのです。
屋外で着用したマスクや衣服、持ち物は、
その線の外側で処理します。
マスクは廃棄、衣服は洗濯、
ご自身はすぐに入浴しましょう。
持ち物については除菌・殺菌処理をしてから
「不潔」ゾーンに接触させずに
「清潔」ゾーンへ移動させます。
空間除菌
床や壁にもウイルスは付着します。
ウイルスはくしゃみや咳で飛散したのち、
壁や床で乾燥し、ちょっとした空気の流れでも
舞い上がって感染を広げます。
定期的にドアノブ、手すり、壁や床を除菌・殺菌
するだけで感染リスクを下げられます。
家に帰って入浴したなら、
ついでに自分が通ったルートを
軽く掃除しておくだけでも、
十分に安全性を高められますよ。
家庭内に感染者が出た場合
家庭内に新型コロナウイルスの
感染者が出た場合、「無菌操作」の
ゾーニングが鍵となります。
病原体が付着したゾーンの除菌処理を
頻回に行って、家庭内での感染拡大を
防ぎましょう。
マスクを徐々に外すシーンも増えてきました。
急なコロナ感染に焦らず、
家族内でも感染させないためにも、
除菌、殺菌をしておきたいところです。