食卓から春を感じてみませんか?
今年、お花見はされましたか?
テレビニュースからは、お花見も解禁され
花やお酒を楽しむ人の映像を見ることが
できました。
四月は桜が咲いて、散って、
春がすみの中にうっすらと
夏の訪れを予感させる季節です。
今回はそんな春の変わったお野菜を
ご紹介します。
普段は食卓に上らない風変わりな姿、
食感、味わいで、広い世界と
季節の風を感じながら、
リフレッシュしていただきたいと思います。
春が旬のお野菜、サヤダイコン
「ダイコン」ならなんの変哲もない、
食卓にもおなじみの野菜ですよね。
「ダイコン足」「大根役者」など、
例えにも使われるほどですから。しかし、
「サヤダイコン」は違います。
ダイコンはダイコンでも、ダイコンの実なのです!
通常、野菜市場に出回るダイコンは肥大した根です。
この段階で収穫せずに成長が進むと、
茎が伸び、花が咲き、結実します。
ダイコンの実をご存じですか?
袋状のサヤに実が入っていて、
見た目はインゲンに似ています。
もちろん、サヤごと食べられます。
サラダ、てんぷら、さっと湯がいて
和え物にするなど、多彩なバリエーションが
魅力のひとつです。
★サヤダイコンの選び方
サヤダイコンの収穫期は4月から5月、
収穫から時間がたつほどサヤが固くなり、
食感が悪くなっていきます。
表面に張りがあってみずみずしいもの、
つやつやとした明るい黄緑色のもの、
サヤが膨らみすぎていないものがベストです。
春が旬のお野菜、アスパラソバージュ
つるりとした茎の先に穂がついている
アスパラソバージュは、ヨーロッパでは
春を知らせる代表的な野菜として知られています。
日本におけるつくしのような感覚でしょうか。
しかし、日本国内ではまだまだ知名度が
低い希少なお野菜です。
収穫時期は5月から5月ごろのわずか2週間。
食べ方としては、姿を生かした調理法がおすすめです。
さっと湯がいて魚料理や肉料理に添える
方法が主流ですが、
てんぷらにすれば見栄えが良くなり、食卓の主役に昇格します。
★アスパラソバージュの選び方
アスパラソバージュは希少な分だけ
単価が高いお野菜です。
穂先が閉じていて、先端までみずみずしく
張りがあるものがベストです。
春のお野菜、フダンソウ
白菜のように白く分厚い柄の部分が
伸びていて、葉にも厚みがあり、
食べ方もそれほど変わりません。
ただし、白菜よりもクセがなくあっさりと
しているので、炒め物、煮物、スープなど、
様々な調理法でお楽しみいただけます。
★フダンソウの選び方
旬が長いので、フダンソウは通年、市場に出回っています。
表面が乾燥してシワがよっていたり、
しなびていたりするようなものは、
収穫から時間がたちすぎています。
みずみずしく、隅々まで張りがあるものを!
晩春の4月に旬を迎える野菜の中で、
日本ではなじみの薄いものを
ピックアップして3つご紹介しました。いかがでしたか?
アスパラソバージュは入手するのも難しいですし、
フダンソウも地域によってはなかなか
入手できないかもしれません。サヤダイコンも同様です。
アスパラソバージュに至っては、
日本国内で栽培に成功した地域は山形県のみと、
生産量そのものがごくわずかです。
市場に出回る大半が輸入に頼っており、
新鮮な状態で入手するには産地まで
出向く必要があります。ちなみに、
アスパラソバージュの主な生産地は、
フランス、ピレネー山脈です。
サヤダイコン、フダンソウは、
アスパラソバージュと比べればまだしも
といったところでしょう。
春は、いつもタケノコご飯をよく
作ります。
あの食感がたまらなく好きなのですが、
春が旬の変わり野菜もスーパーで見つけたら
手に取り、味わいより春を楽しみたいなとも思います。