脳の老化が始まるサイン

脳の老化は40代から始まると

いわれています。

皮膚は人体のなかで最も

外側に位置する臓器ですから、シミやしわ、

たるみといった老化の兆候が目立ちます。

だからこそ、いつの時代も美容の話題は注目の的です。

その反面、頭蓋骨に囲まれている脳は

観察が難しい器官です。

間は目に見えないものをあまり意識しません

そのため、脳の老化が注目される機会は

それほど多くはないものの、ヒトの生命活動は

脳に依存しています。

 

アンチエイジングのため外見を維持したい

という方にも、脳の老化は

おおいに関係があります。

『自分のことはいつでも自分で判断したい』

『人生の最後まで自立した生活を送りたい』

そういう方にも、脳の老化への対策が

必要かと思います。

 

まずは脳の老化がどのような影響を

もたらすのかご紹介します。

 

現代医療は脳の経年変化を可能にしました。

その結果、脳は老化が始まると委縮し、

重量が減っていくことが分かったのです。

重量の減少はそのまま脳神経の

機能低下を意味します。

脳の老化が始まり、脳の萎縮は

本人の自覚がないころから徐々に

影響を増していきます。

 

脳の老化で起こる変化:情報処理や反射速度

脳神経の数そのものが減り、

情報処理速度が落ち、反射速度が遅くなります。

スポーツをなさる方、スポーツ観戦が趣味の方なら

実感していただけるかと思います。

20代のプロスポーツ選手と

40代のプロスポーツ選手がいたとして、

両者に求められる役割は異なるはずです。

球技であれ、格闘技であれ、

20代のうちは「見て」「反応して」

間に合っていた状況が、40代になると

「見て」からでは間に合わなくなるからです。

脳の老化で起こる変化:記憶力

次に、短期記憶能力が低下し、

新規の記憶がなかなか覚えられなくなります。

『物覚えが悪くなったな』

『忘れっぽくなったな』

『なんだか探し物をする時間が増えたな』

『いつも探し物をしている気がする』

『なくしものも増えたな』

そう感じている方は、脳の老化を示す

サインなのかもしれません。

脳の老化で起こる変化:感情のコントロール

脳は感情も司っています。

しかし、老化で脳神経の数が減ったうえ、

残存する神経の働きも衰えていくうちに、

やがて感情をコントロール

できなくなってしまうと考えられています。

怒りっぽくなったり、イライラしたり

自分を制御できなくなったと感じたなら

もしかしたらあなた自身が思うよりも、

脳は老化が進行しているのかも…

脳の老化で起こる変化:見た目の変化

外見と脳は老化のペースが

一致しているという説があります。

2021年に韓国の研究チームが発表した

ところによると、脳の神経組織の密度が高い人ほど、

実年齢よりも主観年齢が若いというのです。

そして、主観年齢が若い人ほど

実年齢よりも外見が若々しい傾向が

確認されたのだとか。

脳年齢がどのように外見を左右するのか、

くわしい因果関係については

今後の研究が待たれます。

現時点では、脳を老化させる生活習慣は

外見も衰えさせるということ

そして、工夫によって脳細胞も

アンチエイジングできるという、

この2点を活用していただきたいとも思います。