水道水をそのまま飲める国

日本の水道水は世界でもトップレベルの

安全性だと評価されています。

厳格な水質検査の内容は、

海外から見ると異常なほどなのだとか。

国連加盟国193か国中、

水道水をそのまま飲める国はわずか9か国に留まります。

そのうちアジア圏の国はたったの2か国です。

2か国中、1か国は日本だとして、

あと1か国はどこだと思いますか?

中国?

韓国?

シンガポール?

 

どれも不正解です。

水道水を安全に飲める国、

アジア圏のもう1か国はアラブ首長国連邦でした!

ただし、アラブ首長国連邦の水道水は

「飲める地域もある」という程度のようです。

日本ではどの地域でもごく当たり前に

水道水が飲用されていますよね。

日本の水道技術が優れているからこそだと

感じます。

 

日本国内にも水道水の地域差がある

日本の水道水は全国どこでも一定水準の

水を供給してくれています。

とはいえ、水の性質上、日本国内にも

多少の地域差はあるものだといいます。

健康に影響を与える要素として、

水道水の「酸化還元電位(ORP)」を

ピックアップします。

 

酸化還元電位(以下「ORP」)は

水の鮮度を示す数値です。

空気に長くさらされて酸化した水のORPは

大きくプラスに偏ります。

ORPの数値が高い水は酸化させる力を持つため、

人体にとっては老化を加速するリスク要因の

ひとつになってしまうわけです。

水道水の酸化還元電位(ORP)を

手掛かりにお住まいを選んでみるのも

いいかもしれません。

なお、健康にいいORP値は

プラス200mvからマイナス400mv程度

とされています。

 

酸化還元電位でランキング

酸化還元電位で見る水道水ワーストランキング

ワースト1位:千葉県

千葉県千葉市花見川区の一帯で

水道水を採取して検査したところ、

なんとプラス700mvを大幅に超える数値が

検出されたそうです。

一般的な水道水のORPはプラス500mv前後と

されていますから、大幅に上回っていることになります。

ワースト2位:大阪府

大阪府大阪市中央区でもORPプラス750mv

という高い数字が出ています。

ワースト3位:東京都

東京都もプラス500mvからプラス600mvの

地点がほとんどでしたが、河口付近の地域に

向けてORPが上昇していくようです。

水源地からの距離が影響しているのかもしれません。

 

なお、ご自宅に酸化還元電位を

計測する機械がない方でも、

水道水のORP値を感覚的に測る方法があります。

最も分かりやすいのが「味」です。

酸化還元電位が低い水はおいしく感じる方が

多いようなのです。

酸化還元電位が低い水として、

水がおいしい都道府県ランキングトップ3を

ご紹介します。

酸化還元電位が低い?おいしい水道水の非公式ランキングトップ3

1位:熊本県

熊本県では地下水を水道水に使用している

地域が多いので、ほとんど

ミネラルウォーターのようなものです。

人工的には再現できないおいしさがあると評判です。

 

2位:静岡県

富士山のおひざ元、静岡県でも、

富士山から流れ出てくる地下水を

水道の水源にしている地域が多いようで、

熊本県や北陸に続いて高い人気を誇ります。

 

3位:富山県

水の酸化還元電位を知る手掛かりとして

味をご紹介しましたが、

その水を使って育てられた農作物の品質もまた、

その地域で使われている水の状態を示す

サインになります。

 

熊本県、静岡県のように、

地下水を水道の水源に利用している地域では

鮮度の高い水を楽しめます。

また、山地では湧水をそのまま

家庭の水道に流しているケースもあるようです。

このほかには、水道で散々な評価だった

千葉県各地の井戸でORPマイナス100mv、

北海道旭川市の井戸水でORPマイナス150mv前後

といった数値が出ています。

 

私も小さい頃から水道水を気にせず飲んでいましたが

世界に目を向けると水道水を飲むことは、

当たり前ではないと学びました。

日本の安全性って治安面だけでなく

水道水を飲めるということも含め

安全な国だということなのですね。