気温差が生じにくいお部屋づくりを

ヒートショックを起こしにくい家って

どんなこと家でしょうか。

部屋、廊下、洗面所、浴室、トイレで、

気温差が生じない構造にする

冬の気候を想定すると、

暖められた室内と、廊下の間だけでも

大きな気温差が生じてしまいますよね?

入浴前には脱衣所と浴室でよけいに

身体が冷えてしまい、浴槽の湯温との落差が

心臓により大きなストレスを与えるからです。

例えば単身者向けマンションやアパートのように、

ワンルームタイプで、空調の有効範囲が洗面所、

浴室、トイレをカバーしている間取りは、

ヒートショックを起こすリスクが低い

と言われています。

戸建て住宅の場合は、断熱施工の徹底が最優先です。

窓は特に熱の出入りが大きく重要な箇所です。

これからのお家選びをされる方は

複層ガラスなどの断熱性が高いものを選ぶように

してみては、いかがでしょうか。

全館暖房もヒートショック対策には効果的だと思われます。

健康を意識したお家づくり

住宅内の寒暖差を意識してみる、そのほかにも、

化学物質やカビ、ダニなどが住人の健康を

損なうこともよく聞く話しです。

建材に含まれる化学物質については、

アレルギーやシックハウス症候群の原因になるとして

1997年以降は厚生労働省のチェックが厳しくなりました。

家の快適性を高める

いまお住いの「家」の快適性を高める方法は

いくつかあります。

ある程度の予算をかけられる場合には、

外壁、屋根、床のリフォームで

断熱材を使用すると効果的です。

これだけで外気温の影響を受けにくくなり、

壁や床を通して染み入ってくる冬の寒さを防げるはずです。

工事業者にリフォームを依頼したくない方には、

リフォームよりも手軽な方法をご提案いたします。

ご自身で断熱効果のある壁紙を貼ったり、

断熱シートを床に敷いたりするだけでも、

体感温度が変わってくることと思います。

 

手軽なヒートショック対策

もっともっと手軽にヒートショック対策したいと

お考えの方に、生活のなかに組み込む工夫を

いくつかご紹介いたします。

防寒具を着用する

断熱性能が低い建物の中では、

暖房器具を使っても室内をまんべんなく

温めることはできません。

外気温が伝わる天井、壁、床の

表面温度は低く、暖房器具に温められた空気と

冷たい空気が入り混じって、

室内にいながらにして寒暖差ストレス

にさらされる環境です。

この場合は重ね着で身体の周りに

温かい空気の層を確保し、

ネックウォーマーやマフラー、

レッグウォーマー、帽子で、

肌に冷気が触れないように防御します。

床から這いあがってくる冷えの予防には、

断熱効果のあるマットやラグを足元に置き、

寒気が厳しくなったらホットカーペットや

湯たんぽを併用するのもおすすめです。

浴室にお湯をまく

脱衣所で服を脱ぐ前に、

浴室全体の温度を上げます。

浴室全体に温かいお湯を撒くだけなので、

浴室暖房がなくても簡単です。

浴室の扉を開いておけば

脱衣所も同時に温められます。

浴槽の湯温は41度以下に設定し、

手足の末端からゆっくり湯船に入り、

湯につかる時間は10分以内が目安です。

立ち上がる時もまずは浴室の床や空気を

再び温めます。

それから慎重にお湯から出るようにしましょう。

入浴前の食事、飲酒、医薬品の服用も

ヒートショックのリスクを高める要因になるので

ご注意を。

湯上りの室温も意識しよう

入浴後、数時間は室温を下げないように

したほうがいいとされています。

髪の毛をしっかり乾かし、

湯冷めしないように数時間過ごして、

血圧の変動が落ち着いてから就寝すると安全です。

寝室の空気を事前にあたためておく、

湯たんぽなどで寝床を温めておく、

といった小さな工夫で、

さらにヒートショックのリスクを

抑えられるのではないかと思います。