抗老化薬の主力成分「NMN」の正体とは?

近年、日本のアンチエイジング市場で話題をさらった

「抗老化薬」は、老化をおおきなひとつの病気ととらえ、

根本的な原因にアプローチする画期的なアイテムです。

多くのNMN製品が市場に溢れるいっぽうで、

信頼性が判断できず、

不安視していらっしゃる方、

興味があるのになかなか手を伸ばせずにいらっしゃる方も

多いのではないかと思います。

 

確かに、抗老化薬としての機能をうたう商品すべてに

理想的なアンチエイジング効果があるわけではないと思います。

どのような成分が配合されているのか、

また、その品質をどのように証明しているかが、

信頼できる高品質な抗老化薬を選ぶ重要なポイント

ではないかと考えます。

 

いま日本のアンチエイジング市場に流通している

抗老化薬の主力成分のひとつである「NMN」

について今回は焦点をあてたいと思います。

抗老化薬とはどのようなものなのか、

「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」は

信頼できる成分なのか、ご参考にしていただければ幸いです。

 

NMNはビタミンの一種

抗老化薬の主成分のひとつとして活躍している

「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」は

ひとの体内で補酵素として働くビタミンの仲間です。

性質は水溶性で、分類としてはビタミンB群の

ナイアシンに属しています。

 

ナイアシンについて

ナイアシンを大きく分けるとニコチン酸とニコチン酸アミド

2種類で、「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」は

ニコチン酸アミドの仲間ということになります。

なお、「ヌクレオチド」はDNA分子の基本単位で、

「モノヌクレオチド」は核酸塩基と糖、

そしてリン酸が1個ずつ結合した分子そのものを指す名称です。

つまり「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」は、

ナイアシンに属する物質のなかで、

とくによくDNAの修復や細胞の若返り助ける補酵素のひとつ、

と理解していただければいいでしょう。

 

ナイアシンの効果

ナイアシン全般については、糖質や脂質、

タンパク質など、体内に取り込んだ栄養分の代謝と、

エネルギー生産を助ける補酵素の役割を担います。

また、体内で補酵素に合成されて遺伝子の働きを調整し、

傷ついたDNAを修復して劣化を防いだり、

細胞内のエネルギー生産を活性化させたり、

細胞の炎症を防いだりといった多様な効果を発揮します。

抗老化薬として活躍するNMN

ナイアシンに属する物質のなかでも

NMNはきわめて特別な存在です。

というのも、「NMN」は「NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)」

という生体内物質の前駆体だからです。

「NMN」は口から入って体内で酵素と出会い、

「NAD」という補酵素に変わります。

この「NAD」は長寿遺伝子の燃料になる物質です。

長寿遺伝子は老化の原因物質に抵抗したり、

テロメアの短縮を防いで細胞の寿命を延ばしたり、

ミトコンドリアを活性化して細胞に活力を与えたり

といった働きから、「若返り遺伝子」とも呼ばれています。

 

体内生産に依存する「NAD」の量は加齢とともに減少します。

そのために長寿遺伝子の働きが減退し、

老化が進んでしまうのですが、

NMNを経口摂取するとNADを直接増強することができます。

 

NMNの安全性は?

「抗老化薬」は老化に抗い、細胞を若返らせるアイテムです。

それほどの効果を持つNMNという物質の安全性も

気になるところです。

実は「NMN」というビタミンは、

ブロッコリーやキャベツ、あるいは牛肉やエビ、

さらには、日本人におなじみの枝豆にも含まれているのです。

これらの食材が持つ歴史と、

人類による長い食経験こそが

「NMN」の安全性を証明しています。