9月は夏バテ解消のベストシーズン!

2022年は9月1日が「二百十日」で

9月11日が「二百二十日」、先人たちの経験から

「災い来る」とされる時節です。

 

暦の上では8月が初秋、9月は中秋、

10月が晩秋にあたります。

「二百十日」というのは立春から数えて

210日目のことで、農作物の収穫期と

台風の発生が重なる傾向から厄日とされてきました。

「二百二十日」も同様の意味を持ち、

やはり春分から220日目のことです。

 

収穫期の田畑が台風に襲われれば

1年間の努力は水の泡と消えます。

そして、食料の保存技術が未熟だった古い時代には、

餓死者を出すほどの災いになったものと思われます。

また、台風が発生すると気圧が変動し、

人体に直接的な負荷がかかります。

 

具体的には、自自律神経の乱れを誘発し、

頭痛やめまい、関節痛、疲労感、

持病の悪化、気鬱、むくみ、食欲不振など

様々な症状を引き起こすのです。

夏バテのダメージを解消しないまま

自律神経の疲労が蓄積すると、

冬を迎えた時にインフルエンザなどの流行病に

感染しやすくなります。

食料不足と疫病のダブルパンチで

大きく人口を減らした時代もあったわけです。

「二百十日」「二百二十日」に備えよという

警告を残した先達の方々がどれほど

苦労を重ねたか、偲ばれるようですね。

 

飽食の現代でも、流行病は数多くの命を

奪っています。

医療体制の崩壊が叫ばれるなか、

今後も新型コロナウィルス感染症の

感染拡大期は大波のように繰り返し

やってくると覚悟するべきです。

 

インフルエンザ、風邪、新型コロナウィルス感染症の

感染経路はほぼ共通しています。

この点だけは予防面で幸いと言えるでしょう。

新型コロナウィルス感染症の感染を予防する

体勢を整えておけば、季節性の流行病リスクも

抑えられるはずです。

まずは秋のあいだに夏バテを解消し、

病気への抵抗力を充実させることをしてみませんか。

 

夏バテはどのタイプ?東洋医学を参考に

東洋医学では夏バテに3つの種類があるとしています。

タイプ別の症状と、それぞれの対応について

簡単にまとめてみました。

1・気虚

食欲不振、気力低下、だるさ、めまいがあり、

病気抵抗力も減退して風邪をひきやすくなるのが

「気虚(ききょ)」タイプの夏バテです。

このタイプの夏バテは暑さそのものが原因です。

自律神経のリセットと栄養状態の改善で対応できます。

規則正しい睡眠と食事で、身体の内側から

夏バテを撃退しましょう。

2・陰虚

水分不足が原因で起こるタイプの夏バテが

「陰虚(いんきょ)」です。

症状としては、口の渇き、身体に

熱がこもったように感じる、手足のほてり、

気持ちの余裕がなくなる、食欲減退、

頭痛などが起こります。

頭痛に加えて普段は気にならないようなことでも

イライラすると感じたら、

「陰虚」タイプの夏バテかもしれませんよ!

胃腸が弱っているので、消化しやすい食事で

栄養状態を改善するといいでしょう。

水分補給を心がけ、気温が高い時間帯の外出は

避けるようになさってください。

3・湿邪

夏の偏った食生活が原因で胃腸が弱るタイプ

夏バテが「湿邪(しつじゃ)」です。

冷房病による夏バテもこちらに分類されます。

特徴は新陳代謝の低下によるだるさ、

むくみ、胃腸トラブル、下痢などで、

このパターンへの対応で最も優先されるのは、

今すぐに冷たい飲食物を遠ざけることです。

口にするものは最低でも室温のもの、

冷房で身体が冷えすぎるようなら

上着や肩掛け、ひざ掛けで身体を温め、

朝や夕方には身体を動かして汗をかきましょう。

 

パターン別の夏バテ症状と対応をご紹介しました。

いかがでしたか?

 

それぞれに特徴がある反面、食欲減退という

共通点にお気付きかと思います。

そう、夏バテ解消には栄養状態の改善が必須なのに、

夏バテの症状である「食欲減退」が

障害となって立ちはだかるのです。

ひとまず胃に優しい食事で栄養を補給し、

食欲が回復したら通常食に移行する、

というように、焦らずじっくりと取り組む必要があります。

 

胃腸の負担になる食べ物 VS 胃腸に優しい食べ物、食べ方

  • 夏バテ解消のために避けたい「胃腸の負担になる食べ物」

夏はついつい刺激を求めて塩っけ、

油っけの多い食べ物を選びがちです。

から揚げ、てんぷら、焼肉、カレー、ビールにコーヒー、

炭酸飲料、お酒のつまみに「たこわさ」や

「しおから」を好んでいらっしゃる方も多いのでは?

これらのすべてが胃腸の負担になる食べ物です。

食欲増進のために使う香辛料はいずれも胃腸を刺激します。

ビタミン補給に有効な生野菜も、

夏バテの胃腸には悪影響を与えます。

さらに、腸内環境を整えてくれるはずの食物繊維も、

弱った胃腸には負担が大きく、

消化不良と食欲不振の原因になってしまいます。

歯ごたえが魅力の固い食べ物にも要注意です。

 

  • 胃腸に優しい食べ物、食べ方

消化が良い食べ物が胃腸に優しいのは、

胃に留まる時間が短いからです。

胃液がまざりやすい「柔らかさ」と「成分」が

食材選びのポイントになります。

最も胃腸での滞留時間が短いのは

酵素を含む野菜類です。次に短いのは炭水化物で、

具の無いお粥1食分が2時間ほど胃腸に滞留すると

言われています。

その次がタンパク質、さらにその次が脂肪となっており、

なんと脂肪には胃腸の活動を抑制する働きまであるのだとか。

 

調理法については、水溶性の栄養素も無駄なく摂取でき、

水分も同時に補給できる汁物がベストです。

食材のおすすめはジャガイモ、カボチャなどです。

ジャガイモとカボチャはいずれも保有する

ビタミンCが加熱調理をしても壊れにくく、

ビタミン不足の身体にはこころづよい味方と

なってくれます。火を通すと柔らかい食感に

なるところも魅力的ですね!

加熱調理でビタミンが壊れてしまう食材に関しては、

すりおろしたり、刻んだりして

後からトッピングするといいでしょう。

例えばニンジン、大根などです。

大根をすりおろす時は

繊維を断ち切るように意識すると、

消化補助効果が高くなるのだそうです。

栄養面では根より葉の方が優れているので、

鮮度の高い葉付きのものを選ぶようにするにも良いです。

葉の部分は根とは別に刻んで、軽く火を通すと

食べやすくなります。汁物で言うなら、

火を止める直前の鍋に刻んだ葉をさっと加えて、

すぐに食べはじめる、といった具合です。

夏バテを解消するために、調理方法も

少し工夫していきたいところです。