デスクワークが寿命を削る?病気との関係

あなたはご自分の人生の中でどれだけの時間を

座って過ごしているかご存知ですか?

日本人の大半が学生時代を通じて

「座って集中する習慣」を身に着けます。

そこには社会に出るための訓練の1つでも

あるのかもしれません。

というのも、どのような職業にも

必ずデスクワークが発生するからです。

座って過ごす時間は日中だけでは終わりません。

通勤通学に公共交通機関を利用している方は、

バスや電車に揺られている間などの

移動時間もまた身体を動かしていない時間です。

さらに、帰宅してからのプライベートタイムもまた、

食卓を前に座ったり、テレビの前で座ったりと、

結局のところ、起きている時間のほとんどが座位時間

言う方も多いのでないでしょうか。

 

座位時間が長いと人体にはさまざまな

不都合が生じます。

厚生労働省が「座位時間」と病気リスクの関係を

指摘したレポートがございます。

座りすぎがどのような危険をもたらすのか

ご紹介いたします。

デスクワークに従事していらっしゃる方、

日ごろから運動不足を感じていらっしゃる方は、

ぜひご参考になさってください!

 

座って過ごす時間の長さと病気の関係

日本人は世界一「座った過ごす時間が長い」

と言われています。

1日当たりの「座位時間」の世界平均300分に対して、

日本は420分です。

実はこの調査ではサウジアラビアも

日本と同等の420分が平均値として抽出されていました。

しかし、回答者の分布を見ると、

サウジアラビアの座位時間は300分から550分程度であり、

これに対して日本は300分から600分強に

達していたのです。

 

座位で過ごす時の消費エネルギーは

安静時の1.5倍程度とされています。

立って会話していると1.8倍、歩行時が3倍です。

座っていると楽だと感じるのはこのためです。

 

  • 座位時間と死亡リスク

1日当たりの座位時間が0から1時間程度を

「短時間」とし、基準の1に定めて

死亡リスクを比較した数字です。

・1日当たりの座位時間4~8時間:死亡リスク1.02倍

・1日当たりの座位時間8~11時間:死亡リスク1.15倍

・1日当たりの座位時間11時間以上:死亡リスク1.4倍

 

座って過ごす時間の指標として、

テレビの視聴時間を思い出してみてください。

あなたは1週間でどれくらいテレビを

視聴していらっしゃいますか?

1週間当たり2時間から5時間テレビを視聴している方で、

2型糖尿病の罹患率が1.09倍になります。

6時間から20時間なら1.3倍、

21時間から40時間で1.44倍、

40時間以上で1.7倍です。

運動習慣の有無にかかわらず、

座位時間が長いと2型糖尿病リスクも、

死亡リスクも高くなるようです。

 

「座りすぎ」がなぜ身体に悪いのか

先に述べたように、座位の姿勢における

消費エネルギーは安静時の1.5倍程度と

ごくわずかです。

全身の筋肉がほとんど活動していない状態です。

人類が人類になる前、約350万年前に存在した

アウストラロピテクス、かつて猿人と呼ばれた彼らが、

すでに二足歩行で暮らしていた

証拠が発見されています。

両手両足を地面につける姿勢から

立ち上がったその時に、人類は

移動し続けることを宿命づけられました。

心臓より上の位置にある頭部は

多くの栄養を必要とする器官が集中しています。

また、手足は心臓から遠ざかり、心臓の力だけでは、

重力に逆らって全身に血液を循環させつづけることが

困難になったのです。

歩く動作で足の大きな筋肉が活動する時、

下半身におりた血液を上半身に押し上げる

ポンプのように働きます。

座っている間はこの補助が効かないわけで、

血流は滞り、それと同時に筋肉の代謝も低下します。

血流が滞りがちになれば血管の状態も悪くなるでしょう。

ひいては脳血管疾患、心臓病、肥満、認知症など、

おそろしい成人病の数々が、迫ってきているのかもしません。

 

『身体がむくむようになった』

『疲れやすくなった』

『集中力が低下したような気がする』

『風邪をひきやすくなった』

思い当たる節はありませんか?

気になるサインに自覚がある方は、

今すぐ「座りすぎ対策」を

意識してはじめることをおすすめいたします。

次回の記事でご紹介したいと思います。