4月から急増!紫外線が体に与える影響と対策
太陽光に含まれる紫外線は「悪者」だと言われていますが、
人体に対して実際にどのような影響をもたらすのか、
みなさまは具体的にご存知ですか?
美容面では日焼け、シミ、シワの原因になりますよね。
健康面では皮膚がんや眼病の
原因として警戒されています。
私たちが健康を維持するためには
紫外線対策が必要です。
まずは紫外線の基本情報と人体への影響から
ご紹介したいと思います。
4月から本格的に増加していく紫外線から
身を守るために。
紫外線の種類と人体への影響
紫外線は太陽に含まれる
「紫外線A波(UV-A)」
「紫外線B波(UV-C)」
「紫外線C波(UV-C)」
の総称です。
このうち紫外線C波が最も波長が短く、
大気に吸収されるため基本的には地表に到達しません。
紫外線C波の次に波長が長いのが紫外線B波、
その次が紫外線A波です。
それより上の波長では400㎚から780㎚が可視光線、
780㎚以上がまた人の目で知覚できない赤外線
という区分になっています。
ここでは地上に届く紫外線A波と紫外線B波が
人体に与える害について解説していきます。
- 紫外線の短期的影響
・紫外線A波(UV-A)
表皮を突き抜けて真皮層にまで届き、
細胞を傷つける性質があります。
また、紫外線A波による日焼けは、
光を浴びている最中から始まります。
中長期的な影響としては、表皮を支える皮下組織に
ダメージが蓄積するので、シワやたるみの原因になります。
・紫外線B波(UV-B)
紫外線B波の影響は、光を浴びたあと多少時間が
経ってから現れます。
皮膚に炎症が起きるのが光を浴びたあと
8時間から24時間のあいだで、
その後メラニンが生成され、皮膚の黒ずみ、シミ、
そばかす、角層の剥離などの原因になります。
- 紫外線の長期的影響
・目の病気:紫外線を無防備に浴び続けると
白内障や翼状片という眼病の原因になります。
・薄毛:髪の毛は皮膚の一部なので、
皮膚を傷つける紫外線は薄毛の原因になります。
・免疫機能低下:紫外線の影響で免疫力が低下するため、
感染症リスクが高くなります。
・皮膚がん:紫外線量増加と皮膚がん患者の増加には
因果関係があると言われています。
紫外線は多くの病気の引き金になったり、
体内で活性酸素を過剰に発生させて
老化を推し進めたりと、有害な面が目立ちますよね。
しかし実は、体内でビタミンDを合成してくれる働きもあるので、
完全な悪者とも言い切れません。
大切なのは「過剰に紫外線を浴びないこと」
なのではないでしょうか。
月別紫外線量
国立環境研究所のつくば局で記録された
観測データによると、有害紫外線A波、B波、
いずれも地表に到達する量は季節ごとに変動します。
2016年の記録では、12月と1月が最小値で、
紫外線A波が400kJ/㎡強、紫外線B波が5kJ/㎡未満でした。
2月、3月、4月と紫外線量はぐんぐん増えていきます。
そして5月から8月にかけてピークをむかえ、
9月からまた急落しはじめて下降線をたどるのですが、
1月の紫外線量と8月の紫外線量の格差は
紫外線A波で2倍以上、紫外線B波に至っては4倍以上です。
この紫外線量を考慮して、季節に合わせた紫外線対策を
準備しておきたいところです。
- 冬の紫外線対策
冬の紫外線対策は弱い日焼け止め程度で十分、
ただし雪山レジャーなどの特殊なロケーションでは
真夏並みの紫外線量になるので注意が必要です。
- 春、夏、秋の紫外線対策
春から秋にかけては冬に使っていたものより
強い日焼け止め、日傘、帽子、手袋、
サングラスなどを併用すると効果的です。
さらに、紫外線への抵抗力を高めてくれる
栄養素や水分もなるべく補給するように!
紫外線量が増える夏季には体力も低下しがちなので、
身体の中と外から同時に働きかけることをおすすめします。