活性酸素の存在を知る
気づかないうちに…
シワが深くなっている
シミが目立ってきた
という友人からの声を聞いたりします。
私も同じように感じることがあります。
人間はだれしも年を取り、
やはり、お肌も老化します。
肌の衰えを自覚し始めるタイミングは
人それぞれですが…
しかし、必ずその時はやってきます。
シミ、しわ、たるみ、ほうれい線が
くっきりと刻まれてどうしようもなくなる前に!
できるだけのことを尽くしたいものです。
今回は、お肌が老化する原因、
『活性酸素』をキーワードに記事にしたいと思います。
活性酸素は細胞内での情報伝達や、
病気抵抗力を支える免疫系、
生命活動そのものともいえる代謝機能に
大きく関与している物質です。
その一方で、現代生活は活性酸素が過剰に
生産される条件が揃っており、
健康を損ねる要因になっていると
指摘されています。
生活の中にあふれる活性酸素発生のもと
活性酸素はただ呼吸するだけでも増加します。
呼吸によって取り込んだ酸素のうち、
およそ2%が活性酸素に変化すると考えられます。
活性酸素は細胞内の情報伝達、免疫、
代謝にかかわる物質だと申し上げました。
実は、このようにして自然発生する活性酸素は
生命活動に織り込まれているのです。
その証拠に、人の体内には抗酸化酵素と
呼ばれる物質が存在し、活性酸素が求められる
役割以上の効果を発揮しないように
制御しています。
それではなぜ現代生活では
余剰の活性酸素が発生するのかというと、
ストレス、睡眠不足、運動不足、
食品添加物、水道水、化粧品、喫煙、飲酒、
医薬品、紫外線、放射線など、都市環境を
埋め尽くすあらゆる要素が理由です。
特にストレスの影響は大きいようです。
活性酸素と肌老化
次に、活性酸素の過剰発生がどのように
肌を老化させるのかご紹介します。
お肌は皮下組織が支えているのですが、
活性酸素は線維芽細胞を攻撃して
お肌の“ハリ”のもとである
コラーゲンやエラスチンの生成を阻害します。
コラーゲンやエラスチンといった
タンパク質が不足するようになると、
お肌はハリを失い、どんどんしぼんでいきます。
活性酸素によって刺激を受けた
メラノサイトが活発化してメラニンが増え、
お肌が生まれ変わるターンオーバーも乱れて、
シミ、しわ、たるみがどんどん
深刻化するという仕組みです。
活性酸素を取り除く、抗酸化物質
体内酵素の受け皿をうわまわる量の
活性酸素は身体の害にしかなりません。
ところが、いったん発生してしまった
活性酸素は自然には消えないため、
酸化に抵抗する対策が必要になるわけです。
- 活性酸素を減らす方法
・活性酸素を増やす原因をひとつひとつ取り除く
活性酸素が過剰に発生するなら、
まずはその原因を取り除くのが
常道というものですよね。先に述べたように、
現代生活を取り巻くあらゆる要素が
活性酸素を増やしています。
とはいえ、すべてを避けようとしたら
生活すべてを変えなければならない
という事態に陥りますから、
簡単ではありませんよね。
そこで、徹底的にすべての要素を叩くのではなく、
「これは本当に必要なのか」
「どうしてやめられないのか」を
検証していくというのも1つの方法です。
睡眠不足なのであれば、どうして睡眠不足が
続いているのか検証してみてください。
塩分と脂質を取りすぎていないか、
不足している栄養素はないか、
検証を!
食卓に並ぶ料理は塩や香辛料が効きすぎてはいませんか?
食事の内容が偏っていませんか?
ついつい煙草に手が伸びてはいませんか?
運動不足を気にしていたのに、
あきらめてしまっていませんか?
毎日ストレスを感じていても、
我慢すればいいからと放置してはいませんか?
抗酸化物質で活性酸素を除去する
すでに体内に存在する活性酸素の
攻撃性を抑制する物質が存在します。
活性酸素に抗う物質、「抗酸化物質」と
呼ばれる物質です。
食品由来で有名なのがアントシアニン、
イソフラボン、セサミノール、ルチン、
カテキン、タンニンなどのポリフェノールと、
βカロテン、リコピン、アスタキサンチンなどの
カロテノイドです。
食品由来のもの以外では水素が人気です。