夏の不眠の原因には何があるのか
今年は例年よりもかなり早めの
梅雨明けとなりましたね。
身体も「え?もう真夏のような暑さじゃん💦」
と驚いているようです。
そして、夏は寝不足や不眠になりやすい季節です。
夜間の寝苦しさに眠りが浅くなってきた方も…
2022年の夏はさらに厳しい暑さが予想され
夜間も気温・湿度ともに高めのまま朝を
迎えるようになれば、ますます十分な眠りの確保が
難しくなるのは当然というものです。
睡眠時間と睡眠の質は健康状態に影響
浅い眠りばかりでたびたび目が覚めてしまうような
日々が続けば、健康が損なわれて生活にも
支障をきたすことも考えられます。
夏の不眠の原因を知り、睡眠を意識的に
コントロールするすべを身に着けることを
おすすめいたします。
なぜ夏になると眠りが不安定になりやすいのか、
考えてみたいと思います。
夏の日照時間と気温が入眠を遠ざける
人間は環境に取り巻かれて存在していますよね。
環境は季節によってどんどん移り変わっていきます。
そして、夏という季節は自然の要素と
人工的な要素が混在するせいで、
よりいっそう眠りのリズムが混乱しがちです。
夏の不眠要素、第一位は日照時間
夏に睡眠不足や不眠が起こる最も大きな要因は
日照時間だと考えられます。
冬至の日出時刻は6時台後半、7時近くになってからで、
日没時間は16時台です。
これに対して夏至は朝4時台には日が昇り、
19時頃にようやく日が沈みます。
5時間近く日照時間が違うのです。
人体は光を感じている間、メラトニンという
ホルモン物質の分泌が抑制されます。
メラトニンは深い眠りを実現するために
不可欠なホルモン物質です。
日照時間が長くなる夏には
メラトニン分泌量の増加が先送りになり、
そのうえ日の出が早くなるために日光によって
抑制されるタイミングも早くなるので、
結果として、深く眠れる時間が短くなるわけです。
夏の不眠要素、第二位は気温
夜になるとメラトニンの分泌量が徐々に増えて、
脳の温度を下げようとします。
ところが、気温も湿度も高いと放熱がうまくいかず、
脳の温度を下げられないという事態が発生します。
また、暑いからと日中ずっと冷房下で
過ごしていらっしゃる方は、室温と外気温の落差で
自律神経のバランスが乱れてしまうケースが
少なくありません。
いわゆるクーラー病の状態です。
クーラー病で交感神経優位な状態が続けば、
それもまた不眠の原因になります。
不眠要素、ストレス、インターネットの使い過ぎ
スッキリした目覚めをもたらすホルモンは
コルチゾールと言いますが、これは別名
「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
ストレスを強く感じていると
コルチゾールの分泌が過剰になり、眠りを遠ざけるのです。
携帯端末を、あなたは毎日どれくらい
ご使用なさっていらっしゃいますか?
2022年に行われた調査では、
1日5時間以上インターネット通信をしている
と答えた割合が22%を越えました。
自宅で就寝前、寝床のなかで使用する、
となると、ごくごく目の近くで
発光体を見つめるわけですから、
メラトニンの分泌を確実に阻害します。
『眠くなるまで動画を見よう』
『少し友人とチャットしよう』
などなど……、“生活を充実させる楽しみ”
としてのインターネット通信が、
上質な眠りを奪い、ひいては健康を脅かす
存在になっている!?のかもしれません。
夏の楽しみといえば
お祭り、花火、海水浴、キャンプなどなど
外で楽しめることも増える季節。
外遊びを満喫すると、夜には疲れがでてきて
眠くなるはずです!
ただ、どうしても熱中症の観点から
夏の外出をためらう方も増えてきているのかもしれません。
今回の流れからすると、
私としては夏は特に早起きをする!
ということで夜の睡眠を快適なものに
したいなと思います。